歯周病治療②  当院での歯周病予防

こんにちは。玉川歯科医院の玉川誠一と申します。

前回は「歯周病」に関する話として、そもそも歯周病とは何ぞや、そういう話をしました。

今回はより踏み込んだ話をしたいと思います。

歯を支える骨がなくなる病の「歯周病」、この歯周病を予防するため取り組みとして当院が行っていることをお話ししていきます。

①定期的な検査やメンテナンス(PMTC)と歯石除去(SC)

歯内療法の項目でもお話をしましたが、診査診断が何より重要です。

歯周病は痛みが少なく、自覚症状に乏しい場合が多く、気が付いたら進行してる場合が多いです。

磨き残しやプラークが多い箇所がないか、歯石が多くついていないか、歯周病が進行しているところはないか、虫歯はないかの確認を行います。

そしてメンテナンスとして歯科専用の器具でしっかり歯の掃除を行います。

これをPMTC『Professional Mechanical Tooth Cleaning』といいます。

毎日のご自身の歯ブラシで取り切れない細かい箇所のプラークを、プロが専門的な技術と器具でしっかりとります。またプラークは放置すると、より歯の汚れの温床となり、次第に硬くなり歯石となります。歯石も歯周病の原因なので、これもしっかり専用の器具で取り除きます。

非常に深いところにある歯石は、必要に応じて麻酔をしたうえで、歯石除去をします。

この歯石除去をSRP(Scaling and Root Planning)と言います。 しかしこれだけでは歯周病のケアとしては不十分です。それは何故か。

②歯ブラシ指導と日々のハミガキ

上記の歯のメンテナンスは頻度は概ね3~4か月に一度程度かと思います。徹底的にお掃除しても三ヶ月に一度ですと、我々プロが介入できるのは1年うちの1/90程度です。

残りの89/90はどうなっているのか。それは患者さん本人の毎日の歯ブラシなのです!

みなさんは日々のハミガキは、しっかり鏡を見て確実に行っていますでしょうか。 多くの方は、しっかり鏡を見てハミガキ、というよりは手癖や何となくで歯ブラシを使われていると思います。

一度ついた癖から抜け出すのは難しいことです。手癖でどこが磨きにくいのか、どこに磨き残しが多いかをしっかり指摘させていただき、その人に合った適切なハミガキのやり方やハブラシの種類を提案させていただくことで、日々のハミガキをレベルアップする、これがとても重要になります。

次回以降来てもらったときに、そのレベルアップしたハミガキで、磨き残しや歯茎からの出血がどれくらい改善していくか、それらを一緒に確認していくこともまた同じように重要です。

中々改善しない場合は、口腔内のプラークを採取して顕微鏡で一緒に確認したりも、当院では行っています。

③うがい

定期的な受信と日々のハミガキの向上、これで歯周病対策は万全と言いたいのですが、まだ完璧ではありません!

歯の汚れをしっかり落としてから、歯周病菌に対してよく効果がある抗菌作用を持つうがい薬でのうがいを行い、歯に汚れの付きにくいコーティングをして歯周病を予防することを当院は推奨しております。

さらにこの度、当院での推奨うがい薬をアップデートしました!

詳しくは後日紹介させていただくのですが、当院で紹介させていただいたうがい薬は、アメリカなどでは第一選択で歯周病菌に対し非常に効果があるのですが、日本では法律の関係で非常に濃度が薄くしか提供できませんでした。

その濃度問題を大きく改善したうがい薬を次回紹介しようと思います。

以上が当院で取り組んでおります、歯周病対策のおおまかな話になります。

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