あごが小さくなって歯が重なってきたのですが、重なりが少ない場合は、抜歯なしで
きれいな歯並びが可能です。
しかし重なりが大きい場合は、抜歯が必要になってきます。この基準に関しては、矯
正後の側貌(横から見た口元)を可能な範囲内でどの程度にするかを矯正前にほぼイメージとしてもっておくのがいいと思います。
歯の本数に関してのことですが、親知らずを除いて上下歯は14本づつが基準です。
しかし顎が小さくなって、相対的に歯の本数が余ってきている方がおられます。そしてこれから未来段々と食べ物が柔らかくなっていき、その傾向は顕著になってくると思われます。
抜歯を好んでされる方はいませんが、歯が減ることであごの大きさとのバランスが取れ口元がすっきりとして整いその結果、全員が抜歯をして、歯並びが劇的によくなり、よかったと感想を述べられています。
実は歯の本数は、70歳で平均22本になっています。これは虫歯と歯周病が原因で歯を6本抜歯していることになります。
ですから抜歯をしてきれいな歯並びを手に入れ、その後歯を大事にして虫歯と歯周病を歯科のメンテナンスで守っていけば、全く問題なく、気に入った口元で楽しい生活を送れます。
抜歯を躊躇された方がその後前歯の前突感を訴えられ,長引くケースが散見されます。歯を抜くことでその後を心配されての事と思いますが、残った歯が健全な歯(神経を取っていない歯)ならば心配はいりません。大きな虫歯になり神経を取ったりした歯はその限りではありません(少しその歯の寿命が短くなる傾向はあります。)
神経を取った歯に関しては、また別にお話しさせていただきます。