患者様と向き合って支えるドクター
Doctor
長きにわたり、老若男女問わず歯を見てきたからこそわかる健康の歯のありがたさと将来を見据えた適切なケアの大切さをお伝えしております。失って初めてわかる咀嚼のしにくさや喋りにくさなどを回避するために、その場しのぎの対処ではなく、原因追究から総合的に見て適した治療方法をご提案いたします。年齢を重ねても自分の歯で食事やおしゃべりを楽しめるように支えてまいります。
歯はどうしたら守れるのか
こんにちは。玉川歯科医院の理事長、玉川浩です。
私たちは、歯が痛んだり噛みにくくなったりすると、できれば行きたくないと思いながらも、やむを得ず歯医者に足を運ぶことになります。
「できるだけ痛くしないでほしい」と願いながら、恐る恐る診療室の扉を開く方も少なくありません。
治療台に座ると心臓の鼓動が速くなり、麻酔の注射を見ると不安が高まる──多くの方がそんな気持ちで治療を受けておられると思います。
処置が終わってほっと一息つき、「やっと終わった」と安堵の気持ちで帰路につく。そうして何度か通院を重ね、すべての治療が終わると「これでようやく歯医者から解放された」と思われる方も多いでしょう。
しかし、この一連の流れの中には、「今の痛みを早く取りたい」という思いはあっても、「歯を一生大切に使っていこう」という意識はなかなか生まれにくいのが現実です。
当院では、そんな患者さまの不安や恐怖を少しでも和らげ、治療をきっかけに“歯を守る意識”を持っていただけるよう努めています。
その場しのぎの治療を繰り返すと
その場しのぎの治療を何年かに一度受けていると、歯の状態は徐々に悪化していきます。やがて、歯を抜かざるを得ない状況に至り、少しずつ歯を失っていく過程では、日常生活の不便さをすぐには実感できません。
しかし、歯の本数が一定のラインを下回ると、急に物を噛みにくくなり、本格的な咀嚼が困難になります。その時になって初めて、自分の歯の大切さを痛感することになるのです。
つまり、将来の不便さは、現在からは容易に想像できないということです。これは歯のケアにおける最も難しい課題の一つでしょう。
私自身、35年にわたる臨床経験で、若い方から高齢者の総義歯(総入れ歯)まで幅広く診てきました。その経験から、歯を長く守れる方とそうでない方の原因と結果はほぼ明確に分かるようになりました。
その経験を踏まえ、歯を一生涯自分の歯で使い続けるために守るべき5つの条件をまとめました。
- 一日一回、きっちりとブラッシングを行うこと
- 最後臼歯(一番奥の歯)を徹底的にブラッシングすること
- 甘いものや炭酸飲料、缶コーヒーなどを控えること
- 定期的に歯科でメンテナンスを受けること
- 歯を失った際は、原則インプラントで修復すること
これらを習慣として守ることで、ほぼ一生涯、自分の歯で快適に生活することが可能です。